平成19年度のわが国経済は、資源価格の高騰やサブプライムローン問題等による国際的な景気減速に加え、国内的には建築基準法改正に伴う建築着工の落ち込み等々を要因として、経済成長の陰りが明らかになった1年でした。
地域経済についても停滞感が強まり、地域・業種・企業間の格差拡大等、景況感の2極化がますます進んだほか、高齢化の進展、人口減少時代への突入とも相まって、一段と疲弊の度を増してきました。
とりわけ、85年調査から連続で減り続けた小売店数が110万店台まで落ち込み、減少率で過去最高を記録するなど、全国的には地域社会の経済活動の基盤である商店街が、大変な勢いで弱体化している状況です。
こうした中、創立20周年を迎えた習志野商工会議所は、地域総合経済団体として、今こそ一段と積極的に事業を断行する時であるとの認識のもと、「中小企業の活性化なくして、街の活性化なし」の基本スタンスに立ち、習志野市産業の将来の成長に向けて取り組むとともに、市内の歴史・文化や、自然、物的資源の総合力としての「地域力」を最大限に発揮させるために、産学官民の人々の知識の交流を基盤にして、地域の魅力に磨きをかけ、他地域との差別化に取り組んでまいりました。
また、組織強化にあたりましては、組織をあげて会員拡大に取り組んでまいりましたが、皆様方の深いご理解と力強いご支援によりまして、「2100会員」を達成することができました。改めて厚くお礼を申し上げますとともに、引き続き絶大なご支援を賜りたく、心からお願い申し上げます。
以下項目別に、事業報告の詳細を報告するとともに、主要事業の概要報告をもって平成19年度事業の総括的概要といたします。
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