平成23年度は、東日本大震災による言い尽くせぬ苦難の中で始まり、国民全体が被災者への哀悼の意を胸に、一日も早い復旧・復興を最大のテーマとして、その持てる力を日本の再生に傾けた1年でした。
経済においては、大震災に伴うサプライチェーンの混乱や原発事故による電力不足がもたらした生産活動の低下、更には消費自粛が国民生活全般にわたって広がるなど、大変深刻な事態となりました。
その後、復旧が進むにつれ、景気は緩やかに持ち直しつつあったものの、年後半にはタイ洪水被害の影響による部品の供給問題が発生。加えて、欧州債務危機問題や米国経済の停滞により、円高や株安が一層進展するなど、厳しい状況が続きました。
このような状況の中、習志野商工会議所は、公の一翼を担う経済団体としての活動のあり方を再確認するとともに、「会員企業を守る」、「潜在力を顕在化する」、「商工会議所を強化する」の3つのテーマを掲げて事業を執行させていただきましたが、大震災からの復旧支援はもとより、基調として定着してしまったかのような円高、資源高、世界的な金融不安等々の構造的課題のただ中におかれた市内事業所の経営支援と地域活力の創出に努めてまいりました。
併せて、「明るく元気な商工会議所」の実現を目指して、会員参加型の身近な商工会議所運営を心掛けるとともに、役員・議員の方々の参加をいただいて実施した会員増強運動、商工会議所機能強化計画の策定など、将来を見据えた組織強化の取り組みを行いました。
以下、項目別に事業報告の詳細を報告するとともに、主要事業の概要報告をもって、平成23年度事業の総括的概要とします。
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