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第一回「初めての帳簿」


税理士ダックまあ子の経理教室
   
  ポイント

〇税理士ダックまあ子

[1] はじめに

 皆様 初めまして。税理士のダックまあ子です。

今回から私が、これから創業をしょうとする方を対象として「経理の教室」を開講致します。

会社の業務には明るい皆様も、これからは慣れない「経理」ということに立ち向かわなければなりません。

でもこの「経理」の仕組みを理解するという事は、皆さんの「事業の動き」を「お金の動き」で見るとても大切な事なのです。

きっとこれからの事業活動にお役に立つとおもいますので、どうぞよろしくお願いいたします。

記念すべき第一回は「初めての帳簿」というテーマでご説明しましょう。

ものの本を読むと、「会計帳簿は複式簿記の方法で記帳する」とあります。

「複式簿記」というと身構えてしまいますが、要は、「お金」を「何に使ったか」を記録すればよいのです。

「お金」の動きから考えるとわかりやすいと思います。

東京地方税理士会所属の税理士。
 ドナルド〇〇〇に似た風貌により上記ハンドル名を持つ。
 小学校2年生の男の子の母。向かうところ敵なしの酒豪。
ここで大切なことは、「個人のお金と会社のお金をはっきりと区別する」ことです。

特に、最初は自分のお財布から会社の物を買ってしまうことがよくあります。

でも、会社設立後は、会社のお金が、預金に必ずあるはずです。

その中から、いくらかを引き出しておいて、金庫に保管し、会社で使用する物はそのなかから支出しなければなりません。

その前提があってこそ、帳簿が正確に作成できることとなります。

ドンブリ勘定は事業活動の妨げになる。

 税務上はもちろん会社の経営を把握するためにも何が費用なのかの把握が必要。
[2] 出納帳をつけてみよう

 経理上、事業とは当初用意したお金から事業のために「物」や「サービズ」を購入して、それに新しい価値を付け加えてお客様に「販売」または「提供」し、「お金を受け取る」という流れになります。

 この一連の流れを紙やコンピューター上に記録したものが「帳簿」です。

 それでは、まず最初に「出納帳」をつけてみましょう。

 これには「現金出納帳」と「預金出納帳」があります。

 これらは、今まで皆さんが1度は書いたことのある「おこづかい帳」や「家計簿」に近いものといえるでしょう。 

 「帳簿」の記入の際には、ボールペン・万年筆等の消せない筆記具を使用し、間違った時には、修正液等は使わないで二重線をひいて直すようにして下さい。

1.市販の出納帳を使用するとき

 街の文房具屋さんに行くと、立派な表紙のなんだかえらそうな帳簿が売られています。

 でも、値段の高い帳簿を買う必要はありません。高い帳簿は重くて、丈夫さがとりえのものです。安くて気楽にかける帳簿にしましょう。さて、買ってきた帳面をよく見てみましょう。上段に収入金額と支払金額と書いてあります。(預金の場合は預入金額と引出金額かもしれません。)単に、金額は当てはまる箇所に記入すればよいのです。月日欄には、収入した日や支払った日を記入します。摘要の欄には何に使ったかを記入します。

 例えば、文誠堂という店でボールペンを購入したとすれば、「事務用品費 文誠堂 文具」というように先頭に科目名をいれて記入します。

慣れないうちは「科目名」がわかりにくいと思います。文房具屋さんで科目印のゴム印が一式売っていますので、購入して、その中から一番適当だと思うものを使用するとわかりやすいでしょう。

2.多桁式の出納帳を利用するとき

 “私は帳簿にお金をかけたくない”という方、正解です。帳簿はみかけではありません。

そこにどれだけ正確にお金の出し入れが記入されているかが重要なのです。

 そのとき便利なのが「多桁式の出納帳」です

 「多桁式の出納帳」は、縦に日付、横に何にお金を使ったかを示す費用の科目名がズラッと並んだ一枚の用紙になっています。

 1.の出納帳では、科目名を自分で考えなければなりませんし、科目ごとの集計は困難です。

多桁式ではよく使用する科目を最初から固定で作ってあります。

ですから、日付ごとに使った金額を横に並んだ費用の欄に記入していけば、現金預金残高がわかるだけでなく、費用の科目ごとの集計が簡単に出来るスグレモノです。

 やっとみると、とても簡単な事がきっとわかります。エクセルで作成した表を見本につけておきました。ダウンロード(Excel98)してみて下さい。

 きっと「これなら出来るかも!」と思われることでしょう。

経理のイロハは出納帳をつける事から始まる。

 出納帳さえつけていれば、税理士その他のアウトソーシングに頼むときも安い費用で依頼できる。

 税理士が顧問料を相談するときは、いかに正確に顧問先が帳簿をつけているかが大きなポイント。

 顧問先がちゃんと帳簿をつけていれば顧問料も当然安くなるでしょう。

〇 消費税の仕入れ税額控除を受けるための帳簿の記載事項は、日付、相手先、取引内容、金額が必要。

 今のうちに習慣づけておきましょう。

難しい事はなれてからでいいから、要は他人がみてもその取引内容がわかる記録をつける事。

起業したばかりの会社やSOHOならこの多桁式出納帳をつけていれば充分な場合が多い。

 申告は税理士さんに任せてしまおう。

会計ソフト等の購入はその後で充分

[3] 領収書は大切に
  (証憑(しょうひょう)の整理)

 帳簿に記載した金額のもととなる請求書・領収書類はこまめに整理しておきましょう。

日付順に月別に、ヒモ等で「綴る」若しくはスクラップブックに「貼り付け」ておきます。

ヒモ等で綴るときは台紙を使って、大きさを同じにしておくと保存がしやすくなります。

領収書のないもの(電車賃等)は出金伝票(文房具屋さんで売っています)を書いておきましょう。

請求書・領収書類の整理は経理の基本。

 最低でもこれだけは自分でやろう。

 毎日貼っていると、コスト意識が培われます。
[4] 帳簿は会社の歴史です
  (帳簿等の保存)

 最後になりましたが、会計帳簿、証憑類は税務上「7年間の保存」の義務があります。

 税務調査が行われると、それまでの帳簿はもう要らないと思って捨ててしまう方がいますが、絶対に捨ててはいけません。

 皆さんの先輩の会社社長の中には、創業当初からの帳簿を20年、30年と大事にとっておき、ときどき見返すという方もいます。

会社の歴史をその帳簿を通して振り返り、そこから新しい歴史を積み上げていくのです。

 帳簿はまさに、会社の歴史です。税金の計算のためだけにつけるものではありません。大切にしましょう。

以上、今回は「初めての帳簿」について、ご説明しました。

次回は、「多桁式の出納帳の記入方法」を中心にお話しします。

〇会計帳簿、証憑類は税務上「7年間の保存」

ただし、商法上は「10年間の保存」義務がある。