簿記ネット受付

習志野きらっと2022

習志野商工会議所の会員になりませんか!

「日商簿記3級必勝合格セミナー」を開催(習志野商工会議所×TAC津田沼校共催)

健康経営推進

習志野ソーセージ

習志野グローバルものづくりガイド

企業データ入力フォーム



商工習志野



第ニ回「多桁式現金出納帳」


 皆様、こんにちは。

 第1回の「初めての帳簿」読んでいただけましたか?

すでにご案内しましたように、今回は、前回ご紹介した「多桁式現金出納帳」の記入の仕方について、ご説明します。

1.「年月日」の記入

 帳簿には、まず、年月日の欄があります。

 例えば、平成12年6月8日ならば、一番上の行に「12」年と記入します。

 次の行からが、「お金」の動きを書き込む欄です。

 一番左の欄に「6」月「8」日とそれぞれ記入しましょう。

「年月日」の記入

2.最初の行の記入

 まず、最初に創業された時は、「会社の現金」は無いでしょう。

 でも「現金出納帳」を、支払から書くことはできません。

「現金」の「残高」がマイナスということは、決して起こりません。「現金」には常にゼロ以上のプラスの残高があります。

 ですから、創業最初の一行目は、例えば、普通預金から引き出したら、「摘要」の欄に「普通預金より引き出し」

社長さんが自分のお財布から出してしまっていたら、「摘要」の欄は「社長より借入」です。

 多分、そのどちらかでしょう。

 その金額を「摘要」と同じ行の、「収入金額」欄の「その他」の欄に入れ、「残高」欄にも入れておきましょう。 

最初の行の記入

 前回も述べたように、『会社』は『社長』とは別のものです。両者の「お金」を一緒には出来ません。ですから「借入」「貸付」の関係がでてきます。

 「社長の財布から出したもの」は「会社が社長から借りたもの」になるわけです。

3.「摘要」の記入

 「摘要」の欄は堅苦しく考える必要はありませんが、誰が見ても、内容がはっきりとわかるように書きましょう。

まず、書かなければいけないことは、

「適用」の記入

   
  ポイント

〇「多桁式出納帳」はあくまでも「『簡易』帳簿」です。

最終的には、「会社」は「複式簿記」で帳簿をつけ、「総勘定元帳」を作成しなければなりません。

 自分で「簿記」をやりたくない方は、「多桁式出納帳」ができたら税理士に依頼してしまいましょう。

 もちろん手数料はかかりますが、キレイな元帳を作成してもらえます。


(1)相手先の名称

(2)品物の名称

 購入した品物、または売り上げた品物を具体的に書きましょう。

 ただし、「文房具」とか「飲食代金」とか一般的にひとくくりに出来るものはその名称で構いません。

(3)いつのものか

 請求書払いでは、「現金を払ったとき」が「物を買ったとき」ではありません。

 「現金をもらったとき」が「売ったとき」でもないでしょう。

 実際に「物を買ったとき」または「サービスを受けたとき」はいつであったか記入しておきましょう。1ヶ月分をまとめて支払うようなときは、「○月分」という書き方でも構いません。

 具体例

 「小島商店  文房具4月分」

 「秋山電気店 電池5/27」

4.「収入金額」「支出金額」の記入

 次に「収入金額」または「支出金額」の欄には、金額を記入します。「摘要」の欄に書いた項目の「金額」を記入します。

「収入金額」と「支出金額」の記入

 「収入金額」は、基本的には「売上」でしょう。

「売上」は「収入金額」欄の「売上」の欄に金額を記入します。

 「売上」ではない現金収入で「その他」の欄に書くものといえば、上記2の「普通預金より引出」「社長より借入」等になります。

〇最初から、この記入の仕方を身に付けておいた方が後々、楽になります。

 消費税が課税されるようになると、「年月日」、「支払先」、「内容」、「支払金額」の記入が必要になります。

 主な仕入先や得意先は名簿をつくって、正式名称と所在地を明確にしておきましょう。



 「支出金額」はあてはまる項目があれば、「摘要」を書いたのと同じ列のその欄に記入します。該当項目がなければ「その他」です。

 今回のヒナ型には無くても、自分の会社がよく使う項目は、作っておいてもいいですね。

 どの科目に入れるか、一般的な例をあげると

  • 電車賃、高速料金、ガソリン代などは「旅費交通費
  • 文房具、印鑑、名刺などは「事務用品費
  • 電池、コード類、備品で10万円未満のものは「消耗品費
  • 会議に使用した室料・飲食代などは「会議費
  • 接待のために使った飲食費、遊興費等は「交際費
  • 新聞代、資料用の本や雑誌は「新聞図書費
  • 銀行の振込手数料などは「支払手数料

 という感じです。

5.「残高」の記入

 金額をいれたら「残高」の欄をうめます。

 前日の残高に、「収入金額」ならばプラス、「支出金額」ならばマイナスした金額を記入します。

「残高」の記入

 金額を記入したら、必ず手許の残高と合っているか確認しましょう。

 合っていない場合は、記入が間違っているか、洩れているか、あるいはどこかでお釣りを間違えたかのどれかでしょう。出来る限りその原因をつきとめましょう。

 原因がどうしてもわからなかったら、「現金過不足」として手許が多かった時は「収入金額」手許が少なかったときは「支出金額」に記入して処理し、「残高」欄の金額は現金の手許有り高と合わせておきましょう。

 よく、自分のお財布からだして、合わせてしまう人がいますが、そういう事をしていると、現金の管理が甘くなり、結局は毎日のように残高の合わない状況となってきます。

気をつけましょう。

さあ、大体書けましたか?

ページの最後の行は、合計に使用します。

〇科目をどれにするか、神経質に悩む必要はありません。

 自分がわかりやすい科目にしましょう。

 但し、自分なりに決まりをつくっておかないとコスト管理が出来なくなります。



6.金額の合計を書きましょう。

 「摘要」欄に「頁計」と書いて各欄のたての列の金額の合計を記入しましょう。

 月末にも、帳簿を「締め」て「摘要」欄に「月計」と記入し、ひと月分の各欄のたての列を合計しましょう。一ヶ月の売上、かかった費用の合計が把握できます。

 また、一事業年度が終わったら「摘要」欄に「合計」と記入し、一事業年度分の各欄のたての列を合計しましょう。

一事業年度分の売上、費用の合計により、会社の大体の収支がわかるでしょう。

 また、決算を迎え、新しい事業年度に入ったら、新しい用紙で一行目から書き始めましょう。帳簿は、事業年度ごとに管理するものです。

 今回は「多桁式現金出納帳」についてご説明しました。

 「預金出納帳」も同様の形式で作成する事ができますから、やってみて下さい。

 次回は、会社の登記・社会保険・税務など様々な事務処理とそれを誰に依頼してやってもらうか、についてご説明します。

〇帳簿は「締める」という処理が必要です。ページの合計とは関係なく、1月分の「月計」、1事業年度分の「合計」をします。

正確な収支計算には、簿記の知識が必要です。税理士に依頼したら、説明してもらいましょう。