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みなさん、こんにちは。
今回は会社の決算についてお話しましょう。基本的には、税金の申告までを考えると税理士等の専門家に任せることをお勧めしますが、会社として、しなければならないこと、した方がよいことについてご説明します。
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ポイント
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1.商品の棚卸をしましょう
会社に残っている自分の商品や製品の実際の有高を年度末には把握します。このことを「棚卸」といいます。実務上、税理士が行うのは困難ですから、会社の社員等が行わなければなりません。原則的にはその年度の最終日の業務が終了した時点で商品や製品の残っている数量をかぞえます。しかしコンビニエンスストア等のように24時間営業の店舗等では、それは不可能ですので店内が空く時刻に行っても構いません。
面倒なことだと思われるかも知れませんが、商品の把握は会社の財産を把握することです。大変重要なことですから必ず年度末には棚卸をしましょう。
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商品の在庫管理は会社の経営上、とても重要なことです。不良在庫を多く抱えてしまうと、会社の財政状態が悪くなります。
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2.売掛金を把握しましょう
(1)売掛金の残高は合っていますか?
毎月、気を付けているつもりでも、洩れがありませんか?この機会に整理しましょう。また出来れば、得意先に対して「売掛金残高確認書」等を出しておくのもよいでしょう。これは、相手先に対する自分の債権を確認するものです。売掛債権は何の請求もしないでいると2年で時効です。「売掛金残高確認書」が返ってくればその時効のカウントをゼロにする効果があります。つまり「売掛金残高確認書」が返ってきた時点から2年になります。
(2)「売掛金残高確認書」の使い方
ご参考までに「売掛金残高確認書」の雛型をエクセル(Excel2000)で作成してありますので、ご確認下さい。
この書面は相手先名と自分の会社の名前を入れて使用して下さい。点線下部の○○行の○○には自分の会社名を入れましょう。表の左側の当社売掛金残高の金額は自分で記入しておきます。右側の貴社買掛金残高は空欄にしておいて相手先に記入してもらい返送してもらいます。この金額が合っていれば問題はありませんが、相違している時は、内容をはっきりさせるようにしましょう。
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「売掛金残高確認書」を送付する際には、礼儀として切手を貼った返信用封筒を入れましょう。
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3.買掛金、未払金を把握しましょう
売掛金と同様に、買掛金・未払金についても残高を確認しておきましょう。こちらは社内のことなので、比較的簡単に確認できるはずです。
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4.社長さんと会社とのやり取りはありませんか
会社が小規模なうちは、社長さんが自分のお金を会社の運転資金として支出したり、社長さんの給料が未払いになっていたりすることもあるでしょう。そういったお金の流れもきちんと把握しておきましょう。会社に余力が出来てきたら、もちろん会社から返してもらうことが出来ます。
反対に会社から社長さん等が借入をしている場合には、会社はその相手から利息をもらわなければなりません。会社は「利益をあげるために事業をしている」という考え方が根底にあるためです。利息の額等については税理士が考えてくれるはずですから、金額が大きい時は、事前に相談する方がいいでしょう。
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