簿記ネット受付

習志野きらっと2022

習志野商工会議所の会員になりませんか!

「日商簿記3級必勝合格セミナー」を開催(習志野商工会議所×TAC津田沼校共催)

健康経営推進

習志野ソーセージ

習志野グローバルものづくりガイド

企業データ入力フォーム



商工習志野



第三十一回「決算の仕訳」

 みなさん、こんにちは。

 今回は、前回ご説明した「複式簿記(ふくしきぼき)」を使って、実際にはどういうシチュエーションでどういう「仕訳(しわけ)」をすればいいのか具体的にあげてご説明しましょう。

 『簿記』が全部わからなくとも、これだけのことを行えばある程度の決算を組むことができます。

      ポイント



1.「振替伝票」が必要なのは?

 

 会社の日々の損益については、出納帳をつけておけばその数値を集計することで把握できます。でも中には現金の動きを伴わない収益や費用があります。
 
 そのような取引については「振替伝票(ふりかえでんぴょう)」「仕訳帳(しわけちょう)」を使って「仕訳」する必要があります。ほとんどの場合、会社では決算時に行うこととなるでしょう。

 その具体例をみてみましょう。

   

会計ソフトで、今は出納帳で入力していても、他に「伝票入力」の項目や「仕訳帳」の画面からも入力できるはずです。やってみましょう。

2.未収・未払の処理は?

  現金取引ではない場合、つまり商品を渡しているけれど入金は翌月以降であるとか、商品は受け取っているけれど支払は翌月以降であるときは、今月末においては、未収のもの(売掛金、未収金)未払いのもの(買掛金、未払費用)があることになりますね。

 これらはどうやって処理しますか?

  1. 売掛金の把握

    得意先に商品ともに請求書を送付しているけれども、入金がまだである場合、「売掛金」が発生しています。

     「売上」は得意先に商品を引き渡した時点で計上するのが原則ですから、入金がなくとも「売上」は計上しなくてはなりません。

    でも入金がまだだと、出納帳では記入が出来ませんよね。

     ですから、これを決算の時に売上に計上するためには「仕訳帳」か「振替伝票」で「仕訳」をしなければなりません。

     その「仕訳」は

    (借方)売掛金/(貸方)売上 ×××円

    となります。

     会計ソフトでは「振替伝票」で入力、または「仕訳帳」で入力することが出来ます。

  2. 買掛金の把握

     上記(1)とは反対に、仕入先から商品と請求書をもらって支払う時も、支払は翌月以降のこともあるでしょう。そんな時は「買掛金」が発生しています。

     やはりこれを計上するためには「仕訳帳」か「振替伝票」で「仕訳」をしなければなりません。

     その「仕訳」は

    (借方)仕入/(貸方)買掛金 ×××円

    となります。

  3. 未払金と未払費用の把握

     商品ではなく会社で使用するモノを買った時や会社の経費を支出した時に、その支払が翌月以降になる場合は「未払金」や「未払費用」という勘定を使います。

    会計上「未払金」と「未払費用」はちゃんと区別があるのですが、実務上、どちらの科目を使用するかは問題とはなりません。区別を明確にしようとしてあっちこっちの科目を使って混乱してしまうよりは一本化しておく方がずっと効率的です。その場合「未払費用」を使用する方が多く見受けられます。言葉になじみがあるのかも知れませんね。

     これを計上するためには「仕訳帳」か「振替伝票」で「仕訳」をしなければなりません。

     その「仕訳」は

    (借方)○○費/(貸方)未払費用 ×××円

    (又は(借方)○○費/(貸方)未払金 ×××円)

     となります。

3.これだけは必要!「決算整理仕訳」

決算の時には、現金預金の動きとは違う処理をしなければならないものがあります。その代表的なものは「減価償却(げんかしょうきゃく)」と「棚卸(たなおろし)」です。

  1. 減価償却

     会計には「減価償却」という手法があります。

     みなさんも聞いたことはあるでしょう。

     長期間使用できる資産を購入した際には、購入金額全てを購入時に費用とすることはできず、その資産の耐用年数にわたって「減価償却費」という科目で費用化していくのです。

     これを計上するためには「振替伝票」か「仕訳帳」で「仕訳」をしなければなりません。

     例えば車の減価償却であれば、「仕訳」は

    (借方)減価償却費/(貸方)車両  ×××円

    (又は(借方)減価償却費/(貸方)減価償却累計額 ×××円)

     となります。

  2. 商品の棚卸

     会社の決算時には商品の「棚卸」が必要なことは以前にご説明しましたが、これについても「仕訳」が必要です。

    簿記で習う仕訳は

    (借方)仕入/(貸方)繰越商品  ×××円

    (借方)繰越商品/(貸方)仕入  ×××円

    ですが、会計ソフトで管理していると
    (借方)期首棚卸高/(貸方)商品  ×××円

    (借方)商品/(貸方)期末棚卸高  ×××円

    となります。

    これだけは簿記の知識とは関係ありません。テクニックとして覚えてしまいましょう。

    損益計算書を出力してみると、その違いがわかります。

4.必要な「仕訳」がわかったら

会社によって、決算時に必要な「仕訳」は毎年同じようなものとなるのが普通です。1回仕訳をしたら、その「仕訳」を一覧にまとめておくといいでしょう。

 翌年からは簡単に処理できるようになります。

  これらの処理が最低限必要なのは年度末だけですが、毎月の月末にもこういった処理をできるようになれば、月ごとの決算の数字も正確さを増し、年度の見込みも立てやすくなります。また経営の指標としても、きっと社長さんの役に立つことでしょう。

   

すでにモノを受け取っているか支払期限が過ぎているのに支払っていないものが「未払金」、支払期限はまだだけれども期間の経過に伴って経費として確定するものが「未払費用」です。

耐用年数については、資産の種類によって、税務上法定されています。税務署か税理士に確認しましょう。